正中山 遠寿院(おんじゅいん)

 日蓮宗系寺院・祈祷根本道場
 「根本御祈祷系授的伝加行所遠壽院」。通称「荒行堂」。法華経寺山内寺院で、荒行堂のある遠寿院流祈祷の根本道場。

 江戸時代、法華経寺塔頭円立坊(開創安土桃山時代天正19年1591年)の三世を継承した遠寿院日久上人(1663-1727)は、身延流の祈祷法相伝も受け、中山流新祈祷法を集大成する。現在遠寿院流、あるいは中山法華経寺流といわれる祈祷法の開祖である。享保12年(1727)、日久上人示寂の後、円立坊四世日行上人が、師の院号「遠壽院」を寺号として改称する。以後、正中山修法の相伝を使命とする加行道場として、開創以来四百年以上の歴史を持つ。宗祖日蓮聖人より法華経寺の開基日常上人に直接相伝された末法の行者息災延命所願成就の祈祷である撰法華経祈祷肝文をはじめ、すべての祈祷秘法が伝承されているという。日蓮宗公認の行堂であったが現在は独自の道場となっているようである。
現在の法華経寺との関係は不明。

 寒百日大荒行は入行会(11月1日) 〜大荒行成満会(2月10日) 、法華経寺と同じ日程で行われている。

 正中山遠壽院 272-0813千葉県市川市中山2−3−2 電話(047)334-2386

【左写真 入口の円柱】
江戸期文政年間に建てられたもので「當山根本御祈祷系授的傳加行所遠壽院」と刻まれている。

荒行堂三門

荒行堂瑞門(ずいもん) 行堂へ入る門で、1年のうちに開かれるのは大荒行入行と出行のときの二度だけである

荒行堂水盤 江戸時代に徳川将軍家から寄進された水盤。葵の紋章がある。 第三世遠寿院日久上人の墓所
伽耶殿(かやでん・本堂)
 昭和60年(1985)に宗祖日蓮聖人の第七百遠忌報恩記念事業として建立された。本尊は「一尊四士」といい、久遠実成釈迦牟尼如来と上行菩薩、無辺行菩薩、浄行菩薩、安立行菩薩の本化四菩薩。
 
鬼子母神堂(表堂・荒行道場)
 加持祈祷がここで執り行われる。明治後期に皇后陛下のご実家、正田家が筆頭勧進となり寄進された。扁額は、文政年間に富山藩9代藩主前田利幹(としつよ)の揮毫によるもの。

参考 境内解説板