| 日本佛教十三宗 簡略記 飛鳥時代、遣隋使や帰化人などにより日本に伝来した佛教は、時の権力者聖徳太子の治世にも活かされ、法隆寺や四天王寺などが建立されます。 奈良時代になると、日本の佛教は、南都(奈良)に渡来僧や遣唐使により南都六宗が形成されます。論宗・成実宗・倶舎宗・法相宗・華厳宗・律宗の6宗であり、学問佛教といわれ、当時の日本の文化発展に、哲学的政治的に大きく寄与することになります。南都六宗のうち現存するのは、興福寺と薬師寺を二大本山とする法相宗、奈良の大仏で有名な東大寺の華厳宗、東大寺で授戒の制を確立した鑑真が開創した唐招提寺の律宗の三宗。これら三宗は、奈良を拠点として奈良時代からある佛教であることから奈良佛教と呼ばれています。 時代が変わり平安時代になると、遣唐使として帰朝した伝教大師・最澄(767〜822)が天台宗を、弘法大師・空海(774〜835)が真言宗を開きました。 いずれも密教の流れをくみ、天台宗が台密、真言宗が東密と呼ばれ、どちらも平安佛教と呼ばれています。 平安時代の終わりには新しい息吹が生まれます。天台宗で修行していた良忍が比叡山を下り、最初の日本独自の宗派である融通念仏宗を開宗します。これにより、上からの佛教から自分たちの手でかかわることの出来る佛教に変容していきます。 ( この頃、佛教とは別に、日本古来の山岳信仰や自然崇拝と、佛教、道教、神道などとが融合して、役の行者神変大菩薩に代表される修験道という一つの宗教体系 が出来ます。修験道は一宗教として明治まで続くのですが、明治5年の神仏分離政策により、修験道は一宗としては廃止され、天台宗、真言宗に組み込まれるか、あるいは神道に宗旨替えをして細々と生き延びることにな ります。現在では本山修験宗、真言宗醍醐派、金峰山修験本宗、などとして(半?)独立しています。やがて、日本古来よりの一宗教として、修験道が完全に復活する日がくるのでしょう。) 鎌倉時代には多くの宗派が生まれ、鎌倉仏教と総称されています。法然の浄土宗、親鸞の浄土真宗、日蓮の日蓮宗、一遍の時宗。以上の四宗は日本人により作り出された独自の考え方による佛教です。また、この時代には入宋(にっそう)した栄西により臨済宗が、道元により曹洞宗の禅宗二宗が伝えられます。 江戸時代の初期には、明の僧・隠元隆gによって、中国の禅宗にその起源を持つ黄檗宗が開宗されました。 以上が日本佛教十三宗(修験道を除く)と呼ばれています。 悟無 |
| 宗 | 根本経典 | 宗祖 | 派 | 総本山 | 備考 | 所在地 |
| 華厳宗 | 華厳経 | 良弁 | . | 東大寺 | 世界遺産 | 奈良 |
| 天台宗 | 法華経 | 最澄 | 別掲 | 延暦寺 | 世界遺産 | 京都 |
| 法相宗 | . | 道昭 | . | 興福寺 | 世界遺産 | 奈良 |
| . | 薬師寺 | 世界遺産 | 奈良 | |||
| 律宗 | . | 鑑真 | . | 唐招提寺 | 世界遺産 | 奈良 |
| 臨済宗 | . | 栄西 | 建仁寺派 | 建仁寺 | 京都五山 | 京都 |
| 他明治以降14派 | 鎌倉五山 | 鎌倉 | ||||
| 曹洞宗 | . | 高祖・道元 太祖・瑩山 |
. | 永平寺 | . | 福井 |
| . | 総持寺 | . | 神奈川 | |||
| 黄檗宗 | . | 隠元隆g | . | 万福寺 | . | 京都 |
| 日蓮宗 | 法華経 | 日蓮 | . | 久遠寺 | . | 身延山 |
| 融通念仏宗 | . | 良忍 | . | 大念仏寺 | . | 大阪 |
| 時宗 | . | 一遍 | . | 清浄光寺 | . | 藤沢 |
| 浄土宗 | 浄土三部経 | 法然 | . | 知恩院 | . | 京都 |
| 浄土真宗 | 浄土三部経 | 親鸞 | . | 西本願寺 | 世界遺産 | 京都 |
| . | 東本願寺 | . | 京都 | |||
| 他 現在大きなもの十派 | . | |||||
| 真言宗 | . | 空海 | 高野山真言宗 | 金剛峯寺 | . | 和歌山 |
| 東寺真言宗 | 教王護国寺 | 世界遺産 | 京都 | |||
| 善通寺派 | 善通寺 | 空海生誕地 | 香川 | |||
| 他多数 | ||||||
十三宗以外・・・真言律宗(西大寺)、聖徳宗(法隆寺)、和宗(四天王寺)、北法相宗(清水寺) 他多数
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