融通念仏宗と聖応大師良忍

宗 祖

聖応大師良忍

総本山

大念仏寺

 

 大念仏宗ともいう。1117年(永久5)に良忍が創めた、日本浄土門の一宗派である。華厳経・法華経を正依、浄土三部経を傍依とする。「一人往生すれば衆人往生し、一人成仏すれば衆人成仏する」とし「一人の念仏がすべての人の念仏と、また一人の善行がすべての人の善行と互いに融通し合い、極楽浄土のための絶大な力となる」とし念仏行で、社会に奉仕する人間となることを目指すもの。毎朝西方に向かって良忍の説いた十界一念・自他融通の浄土往生を期する念仏(融通念仏・円融念仏・大念仏)を十唱するなどを日課とする。

 良忍(1072〜1132)は尾張に生まれ13歳で比叡山にのぼり、園城寺、仁和寺に天台と密教を学び、顕密二教を習得。23歳のとき比叡山を去り、大原に来迎院をたて、法華教を読み念仏を称えた。そして46歳のとき、阿弥陀仏と相通じて観得し開宗した。その後諸国をまわり融通念仏を教化、大阪の平野に大念仏寺をたてて、根本道場とした。また良忍は、声明にもすぐれ、天台声明の中興の祖としてもその名を残している。諡号は聖応大師。

 

 

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