寺院仏閣・霊場札所の参拝作法
(BUKKYO NET版)

同行二人
 どうぎょうににんと読みます。観音霊場なら観音さまと 、四国88ヶ所霊場なら御大師さまと共に歩む 修行の世界 に足を踏み入れたわけです。
 功徳(くどく)を積めば積むほどあなたにも功徳がある という現世利益の霊験を信じ、愚痴妄語を慎み、欲望を制 御し、煩悩を消滅させる修行の旅です。日頃からの善行を 観音さまや御大師さまにご報告するとともに、悟りへの知 恵を授けていただく。そんな巡拝でありたいものです。普段の悪行を報告し、許しを乞うて巡るような巡拝では、仏 様に無視されてしまいますよ。同行二人の修行の旅はお寺に行く前にすでに始まっています。
皆共成佛道、共に仏道 を成就いたしましょう。
 

寺院境内でのお参り作法 (山門を入ってから出るまで)
 

  寺院仏閣・霊場札所の一般的なお参りの仕方です。形式や儀式的なものと堅苦しく考えないで下さい。皆が気持よくお参りするためのごく一般的な常識的マナー、エチケットです。

 右入左退 山門や諸堂に入るときには、菅笠以外の帽 子は脱ぎ一礼します。お堂の中に入るときは菅笠も脱ぐのがエチケットでしょう。合掌一礼して右足から入ります。
出るときは左足から出て合掌一礼。また、お寺の中では、 左側通行が原則です。
 水場で手と口を清めます。左手をまず洗い、しゃくを 持ち替えて右手洗い、もう一度、左手に新鮮な水をくみ口 をすすぎます。
  最後に柄杓を立てると残りの水が柄に流れますからしゃく の手元を洗います。絶対にしゃくの水を直接飲まないよう にしましょう。
 ここで、輪袈裟と念珠を着装します。輪袈裟と念珠は 、飲食時やトイレに入る時には必ずはずします。
 ロウソクは燭台の上の段から、線香は香炉の真ん中から立てます 。後からの人が火傷をしたりしない為の配慮です。線香は 普通3本、ロウソク・線香ともに、先に着いている火や人 から貰い火をしないことです。人の願いがあなたにとって 好いことであるとは限りませんから。 (種火が有るとき はこれを利用しても良い)
  ロウソクに紙や布を巻き付けたものは、使用しないようにしましょう。ススが出て、お寺さんに迷惑がかかります。
 納め札を納め札入れに入れてお賽銭をいれます。個人情報の悪用を防ぐため、納め札の住所は何々市レベルに、 日付は吉日としておけば良いでしょう。
 念珠を3回手前にすり合掌します。(向こうにするのは お葬式)
 108珠の本念珠は、左手が人差し指,右手を中指にかけ、中で一回捻り、房を両手の手の平の中にくるようにし ます。(この持ち方は真言宗高野山派で、宗派やお寺により違い ます。)
 

勤行(読経)作法
  お寺を参拝するときどんなお経を唱えているの?

 読経 は、宗派により経文や順序が異なります。自分の宗旨のものでかまわないのですが、観音霊場の本堂で阿弥陀経を唱えるというのもおかしなものです。特にこだわりがなければ(こだわりを捨てるのも修行の一つで しょう)、一般的にその寺院や霊場で唱えられている勤行作法に随うのが好いでしょう。

読経

  まず、仏様に自己紹介をするのが礼儀でしょう。心の中で住所氏名年齢を唱えます。

  読経の時には、お経を覚えていても必ず経本を持って読みます。お経を目で見ることによっても功徳があるといいま す。
 正式なお勤めというのは、各宗派や寺院により異なります。
  一般的なお経の順序をご紹介しておきましょう。

  四国88ヶ所霊場・四国別格霊場
読経は本堂と大師堂の二か所で行います。
開経偈→懺悔文→三帰→三竟→十善戒→発菩提心真言→三眛耶戒真言
→<仏説>摩訶般若波羅蜜多心経→参拝している霊場の本尊の真言
→光明真言→大師ご宝号→回向文
(四国88ヶ所霊場会事務所発行のパンフレット参照)

  観音霊場の場合は観音経が入ります。
開経偈→懺悔文(→三帰→三竟→十善戒→発菩提心真言→三眛耶戒真言)
→<仏説>摩訶般若波羅蜜多心経→観音経or延命十句観音経
→参拝している霊場の観音様の真言→回向文
(カッコ内は省略される方が多いようです)

  不動尊霊場では、観音経が不動経等に、ご真言が不動明王 のものになります。

  光明真言は、どの霊場でお唱えしても良いでしょう。真言宗のお寺でしたらその後に(弘法)大師ご宝号を唱えましょう。

勤行が終わったら

 納経所でご朱印とご影札(おすがた、おみえともいう 、そのお寺のご本尊のお姿が描かれているお札。カラー版もあったりします)をいただきましょう。
 納経用品には、納経帳、おいずる(ご朱印を頂くための 白衣)、掛け軸があります。納経帳は自分がお参りしたと いう「証」ですから一人一冊です。掛け軸は家宝にもなる高価なものなので一家に一本でも良いでしょう。

 山門を出たところで振り返って、合掌一礼します。

世界平和祈願 皆共成佛道

佛歴2551年9月8日作成 (C) bukkyo.net

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